自動車の足回り部品、特にFF車、4WD車の等速ジョイントを製造しています。主力製品の約9割を占めています。
等速ジョイントは、自動車のエンジンで発生したトルクを滑らかに等速でタイヤに伝える機能を果たす、パワートレインの中でも最も重要な部品の一つです。
FF車や四輪駆動車に使用されており、自動車の軽量化、コンパクト化、省エネルギー、快適性向上の鍵を握る製品として注目を集めています。

生産体制の一連の流れは、「前準備」に始まり、「材料入荷」「段取り」「初回検査」を経て、「ライン生産」に進み、出荷検査を行い、出荷します。
「前準備」では、プログラム、工具、設備の確認、さらにはメンテナンスを行います。最も重要な工程である「段取り」と「検査」は、製作課と検査課が担います。
まず、規格に整合しているかどうか、NC旋盤に指示を出したり、旋削工具などの調整を行います。

コントレーサーを用いて、対になる試作品を作り、製品の形状を見ながら、現場では認識しづらい細かな角度や丸みなどについて、3次元測定器を使い、ラインに流せるように品質を検証します。
ラインにて生産した後、出荷検査とともに、再度、傷や汚れ、鉄の切粉などがないか目視による精密な検査を行い、出荷します。